Dr. TANIGICHI's Report
炎症・免疫をイメージで理解
炎症、免疫は身体を守る防御反応です。これを理解するためには国を守る治安機関との対比が分かりやすいです。
治安機関においては、警察、海上保安庁、消防といった機関が国内の治安を守り、また、軍隊は主に海外からの侵略に対応します。その際、必要に応じて拳銃、ミサイルといった武器を使用することになります。同様に、炎症、免疫の場合は、好中球、リンパ球、マクロファージといった細胞が、ヒスタミン、インターロイキンといったサイトカインを使用して対応することになります。
それでは、
・治安機関が無かったらどうなるか?
悪党がのさばり、暴動がおこる。
救急車、消防車が現場に駆け付けられない。
ということになります。
同様に
・炎症・免疫反応が起こらなかったらどうなるか?
菌、ウイルスに感染し、すぐに化膿し、敗血症になる。
治癒が行らない。
このように考えると身体を守り維持するためには炎症・免疫反応が非常に重要であることが理解できると思います。
まさに 炎症・免疫反応無くして生命無し ということです。