Dr. TANIGICHI's Report
新しい糖化予防法
糖が存在しても糖化を起こさないようにできないか。
アマゾン原産の植物<コンナルス>は、摂取することで血糖値を下げることなく、タンパク質の糖化を防ぐことを解明しました。
1:コンナルスはコラーゲンの糖化を抑制する。
Fig.1
(方法)コラーゲンを 200 mM フルクトースおよび異なる濃度 (0 ~ 0.25%) の コンナルス 抽出物または 20 mM アミノグアニジンと 37 °C で高湿度下で 5 週間インキュベートし、コラーゲンの糖化の状態を検討した。 コラーゲンの糖化レベルは、終末糖化産物 (AGE) 特異的蛍光 (370 nm 励起および 440 nm 発光) の強度を測定することによって評価した。
(結果)コンナルスは濃度依存的にコラーゲンの糖化を抑制した。
2:コンナルスは、メチルグリオキサールの細胞毒性を抑制する。
Fig.3
(方法)糖化中間体であるメチルグリオキサールは、細胞毒性を有することが知られている。培養細胞にメチルグリオキサール、コンナルスを添加し、細胞の生存率を計測した。
(結果)コンナルスは、単独では、細胞の生存率に影響を与えず、メチルグリオキサールによる細胞死を抑制した。
3:コンナルスは、糖尿病の病態を改善する。
Fig.4b-n
(方法)糖尿病モデルラットにコンナルスを与えることで、糖尿病が改善するかどうかを血液学的に検討した。
(結果)コンナルスは、糖尿病に合併する脂質代謝異常を改善し、グリコアルブミンを低下させ、糖尿病の病態を改善した。
Fig.5e
(方法)糖尿病モデルラットにコンナルスを与えることで、糖尿病が改善するかどうかを組織学的に検討した。
(結果)コンナルスは、腎臓糸球体における糖化最終産物(CML)の沈着を抑制した。