Dr. TANIGICHI's Report
REPORT 04
糖化は何時おこるか
糖化というのは、糖がタンパク質、脂質に結合することであり、糖が沢山ある状態では、糖化が起こりやすく、逆に糖が少ないと糖化は起こりにくくなります。
そのため、身体のなかに糖が増える状態(血糖値が高くなる)糖尿病では、糖を全身に運ぶ血管が最も糖化を受けやすくなります。糖尿病では血管が豊富な腎臓、網膜が最初に障害されることから、糖尿病は血管病と言われることがあります。
糖化を予防するためにはどうすればよいか。
身体の中の糖を減らせば糖化が起こりにくくなるということで、血糖値を下げることに主眼が置かれていました。血糖値を下げる方法として、
1:糖の摂取を控える。
2:血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きを高める。
3:消化管からの糖の吸収を抑制する。
4:身体から糖の排出を高める。
が行われています。
一方で、グルコースは脳がエネルギ―源として使える唯一の糖であり、これが不足すると、脳の活動が弱まり、重篤な場合は死に至ることがあります。